私が所属する部品部では、プリント配線板に用いられる端子やコネクタといった部品の設計開発から製造までを総合的に手掛けています。対応している部品はカタログで言えば500ページ、点数では7,000点以上の膨大な数に達しています。その中で私は主に“テーピング製品”を担当してきました。簡単に言えば、製造した電子部品を入れるケースのこと。テープ状の細長いシートに部品を一つひとつ封入して巻き付け、リール上にまとめ上げて納品しています。お客さま先ではこのリールごと機械に入れれば、自動的にプリント基板に部品を搭載してくれるので省力化には欠かせない品となっています。
今でこそ多様な部品に対応できるようになりましたが、約10年前にテーピング担当になった頃は一部の部品しか梱包できませんでした。しかし、自動化が急速に進むにつれてテーピングへのニーズも高まり、多様な部品に対応するようになりましたし、封入の仕方も複雑になってきました。頭を悩ませられる面が多いですが、それでも注文状況を見ながらロスなく生産計画を立てられたときの喜びは大きいと感じます。